私が右膝の痛みを感じるようになったの」は、昨年10月12日の能狂言の催し物を見物に出かけた帰路のことでした。右膝がチクチクと異常なまでに痛み始めたのです。その日から約2ヶ月間の12月末まで、「そのうち何とか治るだろう。」と不安ながら、どうにか日常の生活を辛抱してこなしてきたのですが、日に日に痛みはひどくなるばかり、遂にたまりかねて年明け早々整形外科で診察を乞いレントゲン検査の結果、"年齢による骨粗鬆症"とのこと、腰と膝の温緩治療と、右足首に2kgの重さのものを巻き付け、直角に上下動かす運動を10分間続けることになりました。(整形外科で奇妙な馬鹿げた治療をしてこられる人がいます。74歳の女性が骨粗しょう症と診断されるのは老化の為です。老化による変形性膝関節症による痛みが出現しているときに、足首に2kgの重さのものを巻き付け直角に上下動かす運動を10分間続けるなどという非常識な治療をさせる整形外科医とは一体医者でしょうか?益々病気がひどくなることが分からないのでしょうか?)そして、自分でもできるだけの運動を少しずつでいいから続けるようにとのことで、治りたい一心で頑張りました。しかし痛みは取れずに益々ひどくなり、苦痛が続きだんだんと歩くのも辛くなってきて、夜半も痛みで数回目を覚まし、その上激しい"こむら返り"に自分の悲鳴で目を覚ますことが度々となりました。長年続けていました唯一の楽しみであったお茶のお点前も無理となり、座る苦痛、立ち上がる苦痛、何故骨粗鬆症のみでここまで苦しむのかと、一人であれこれ思い廻し、苦しんでおりました。ちょうどその時、お茶の先生から電話があり、「ハナオの方がリウマチで長年苦しんでいたが、松本医院の漢方薬で6ヶ月後には痛みも全く取れ、今はぴんぴん元気にしている。是非一度診察して頂いたら?」とのご親切な電話を頂戴したのです。(ハナオの方もリウマチで来られ良くしてあげた人のようですが、その方が誰なのか分かりませんが、当院に来られる人はほとんどがこのような口コミであります。) 松本医院の名は、近所のアトピーの方が通院していて「とても良い。」と聞いていましたが、私の右膝とは病名も異なり、関係ないと思いこんでいましたので、今まで関心が持てなかったのです。(漢方煎剤はアトピーやリュウマチのみならず、現代医学で治すことができない病気を沢山治すことができます。漢方煎剤が西洋医学に劣る部門は4つくらいしかありません。まず一つが外科手術でありますが、これはもともと内服剤である漢方煎剤とは土俵が違います。他に負ける分野は抗生物質と降圧剤とホルモン剤と抗潰瘍剤だけだと言っても過言ではないのです。)が、藁をも掴む気持ちとはこのことでしょうか。翌日早速息子の車で出かけました。初めてあの2階迄の階段を上るのに私は必死でした。手摺りに掴まり、一歩一歩いや半歩半歩、一段がやっと過ぎまた一段、とても長く高く感じられ、上段まで完全に上り切れるか、やっとの思いでドアに辿り着いたときのしんどかったことは今でも忘れられません。日曜日でも患者さんはいっぱいでどうにか診察の番が来て、痛む足を引きずって先生と初対面、「どうしましたか?」の先生のお言葉に、今までの経過を話しましたところ、「それは逆活療法、治るものも治らない。絶対に治してあげます。」ときっぱり一言おっしゃって下さいました。私はこの一言に胸がいっぱいになりました。5ヶ月余りでこんな不自由な足となり、この上もし頭まで呆けだしてしまったらどうなることかと、毎日毎日が不安でイライラするばかりの状態でしたから、本当に心強く嬉しい限りでした。(このように私の言葉を素直に信じていただけるのはとても嬉しいことです。近頃は治ることを保証するので必ず治ったときには手記を書いてくださいと頼んでいるのですが、なかなか書いてもらえないのが残念です。) 「漢方薬だから一気にサッと良くなることはない、毎日毎日飲むことを持続するのみ。」と心に誓った次第です。最初は孫二人が臭い臭いと鼻を摘み、窓という窓は全部開けておりましたが、その間小四の孫が「おばあちゃんの痛い膝が良くなるのなら、僕は絶対辛抱するよ。臭いとは言わないからね。」と言ってくれたのです。6歳の孫も「僕も絶対言わないよ。」と付け加えてくれました。嬉しかったことは申すに及びません。以来二人は臭いとは一度も言わずに今日迄来ました。初めは飲むのに大変時間がかかりましたが、今ではごくごくとジュースを飲む感覚で飲んでおります。 あれほど辛かった痛みも、一枚一枚皮を剥ぐように少しずつながら遠のき、一歩も出なかった右足が左右と交互に出るようになり、右足裏側の板を張り付けたような突っ張りも今はどうやら取れ、歩幅は狭いながらも人並みに左右交互に出して歩けるようになりました。そしてあのしんどかった階段もポツポツですが、一段一段と上れるようになりました。ただただ漢方薬の有難みを痛感しております。また不思議に思うことの一つに、私の場合、月一回の白髪染めが少しずつながら日数がのびてきて、染める期間が遠のきつつあるということです。漢方薬があらゆる方面で効果をもたらしてきているのではないかと、改めて一人で強く納得している次第です。(その通りです。漢方は停滞している血流を飛躍的に高めることによって全ての組織の新陳代謝を改善することができます。頭髪もそのためにリフレッシュされ、白髪が黒くなったり頭髪が増えることはしばしば経験されることです。近頃健康保健薬の名の元に様々な飲み薬が出ていますが、漢方煎剤こそ最高の健康保健薬と言えます。) 未だ痛みは少しながら残っていますが、和らいで来つつあるように感じられる現在、もう少し服用を続けていきたいと思っています。そして、これから残されました私の余生を、年相応にしっかりと両足で歩み続けたいと希っております。 先生、本当に有り難うございました。(現在完治され、来院されておりません。) この方は骨粗しょう症と診断されて来られました。リウマチの病期の最終段階は骨粗しょう症と機能障害です。この方のリウマチの検査データも全て陰性でしたが、かなりひどい骨粗しょう症をも完治させたのです。手記を自発的に書いていただいたので掲載しておきました。骨粗しょう症も漢方煎剤でこのようにほとんど完治すると言っても良いものです。 |